グリザイユ画法を使ってみた
上からの続き
「時間をかければクオリティが上がる」ということに気づいたので、次の奴は時間かかってもいいからクオリティを上げる！！ということを大目標に設定しました。
アトリエのイラコンが一人で何枚出してもいいタイプの奴だったので題材は次もアトリエの絵を描くことにしました。
また、構図を自分で考えて描く、人を二人以上描く、出来るだけ細部まで正確に描く、前の絵がフワッとした感じだったので絵画っぽく重厚感を出したい。というような方向性も設定しました。
描こうと思った対象ゲームはトトリのアトリエです。アトリエの中だと屈指の完成度で面白いので、まだやったことない人は最近発売された復刻版をやってみた方がいいです。
トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~ DX (パッケージ版特典(オリジナルサウンドトラック ダウンロードシリアルコード) 同梱) - PS4
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個人的にトトミミの二人が好きなのでその二人を中心に、場面はフラウシュトラウトというボスキャラとの戦闘シーンと、その戦闘シーンにかかっているBGM「Try」の雰囲気を出すことを考えました。
キャラクターの資料にはこちらを買いました。
ロロナ＆トトリ＆メルルのアトリエ プレミアムアートブック (ゲーマガBOOKS)
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最初にぱぱっと構図のイメージラフを描きました。この構図だとボスをどれだけ威圧的に描けるかがポイントになりそうだなと思いました。
グリザイユ画法を使ってみる
重厚感のある絵画っぽく描くにはどうすればいいんやろ、と思って調べた結果、「グリザイユ画法」というやつを使えば描きやすいという事が判明しました。
まずこの画法、名前がやたらカッコイイですね。
どういう手法かというと最初にグレースケールで明暗を描いて、上からオーバーレイで着色します。
グリザイユ画法については下のサイトが詳しいです。
グリザイユ 画法の陰・影の描き方が分かる！ドラゴンボールの孫悟空を描いてコツを掴もう！ - マエコのデジタル工房
絵のカギはボスになると思ったので、まずレイヤー分けて後ろのボスから描きはじめました。ボスキャラ（フラウシュトラウト）は資料集にもロクに絵がなく、結構想像して描かざるを得なくなりました。
一先ず白黒塗りからオーバーレイ着色までやりました（右端）が、ぶっちゃけイマイチ感。そもそも白黒の時点で明暗適当ですし上手く描けていないですね。
レイヤー分けてるので後でまた書き込みをやろうということでいったん次に行きました。
左からラフイメージ、グリザイユの下地を白黒で描き直し、オーバーレイで着色
クリスタの3Dモデルで大まかなアタリを取って人物ラフを描き、基本的な構図完成。
線画までに二週間
レイヤー分けて武器と人物をそれぞれ線画で清書。
今回は「正確に描く」も目標だったので、線画にかなり時間がかかりましたが、時間がかかった分線画は結構いいのでは？という感じになりました。
かかった時間ですが、レイヤー別の線画終了時点で 既に前作より長い 2週間位経っていました。
左から人物線画、武器線画、キャラ全体線画
線画が結構上手くできたのでグレースケール塗りにも気合いが入り、一週間位かけて明暗を描きました（下の左）。ただ、今見るとこの時点でもっとはっきり明暗付けた方が良かったなと思います。
明暗を描いてる時は 絵を描いているというより彫刻を掘ってるような感じ でした。これはこれで面白かったです。
グレースケールの上からオーバーレイを置いてカラー化しました。
人物の明暗を気合い入れて行ったので少しグリザイユ画法のコツみたいなのを掴みました。なので、最初に塗って微妙だったフラウシュトラウトの塗り直しを行いました。
思い切って暗めにして威圧感が出るように調整、また、足元の船もラフ状態だったのを描き直しました。
左から グリザイユ画法塗り直し 書き足し＆明暗調整
完成
人物が明るすぎるので明度調整や影部分の塗り足し、影部分に青系の色を落として緊張感が出るように調整して完成。結局 完成まで一か月強 かかりました。
若干影の方向とかライティングがおかしい感じはありますが、グリザイユ画法に挑戦・モンスターを描く 等のやったことのないチャレンジを行いながらとしては非常に満足のいく結果となりました。
感想
やはり時間を描けて丁寧にやればクオリティは高くなるのは確かでしたが、今回のは 流石にちょっと時間かかりすぎ という感じになってしまいました。イラストコンテスト等の強いモチベーションが無いとこれを続けるのは難しいなという印象を受けました。
ぶっちゃけこれを続けてたら 間違いなく燃え尽きる
なので、「かけれるだけ時間かけてクオリティを上げるんや」から、もうちょっと時短もしていきたいというのが次の目標になりました。
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