アラサーのオッサンが絵の練習するブログ

中学以降絵描いたことなかったアラサーのオッサンが絵の練習します

書籍:「キャラの背景」描き方教室 で新画法を練習してみた

 

ossanoekaki.hatenablog.com

 

前回↑の続き

 

色々絵を練習してアトリエのイラコンとかにも出している間に、自分は「キャラを描きたい」というよりは「情景の一シーンを切り取ったようなものが描きたい」という気持ちがあるなということを感じました。

 

それを表現するには 背景が描けないと話にならない ので、背景に関するネットのブログや背景がめっちゃ上手い人の同人誌とか市販の技術書とかをいろいろ買ったり探したりしました。

 

何冊か本を漁った中で、一番わかりやすそうだなと思ったのがよー清水先生の「キャラの背景描き方教室」でした。

前回「あまりにも時間が掛かりすぎるのもキツイ」という感想が出ましたが、この本のテクニックは時短にも繋がりそうだったので丁度需要に合っている感じでした。

 

 

本の一章をやってみる

まず本の一章をやってみました。

一章まで無料で公開されているので、何やってるか詳しく知りたい人は下のリンクを見て下さい。

twitter.com

 

この本の画法の大きな特徴は 最初に線画を描かずにグレースケールでシルエットのラフを描く 所です。シルエットが描けたらシルエットが分かりやすくなるように後から線画っぽいのを描きます。

 

グレースケールから描くところが グリザイユ画法と似て いますが、この画法のグレースケールのシルエットはあくまでもラフであり、明暗も大まか程度で仕上げます。

 

グリザイユ画法はグレースケールの時点で形状や明暗はほぼ完ぺきに仕上げることが多いので前回とはその点が違いますが、共通点も多かったのでとてもとっつきやすかったです。

 

付属のブラシがめっちゃ描きやすい

書籍の特典でクリスタのブラシがいくつか付いてきました。

早速最初のシルエットラフを描いてみましたが、このブラシがめちゃくちゃ描きやすくて 驚きました。シルエットから描くという工程は初めてでしたが、線画もなしにザックザク塗れました。

シルエットラフ

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シルエットラフを描いた後はオーバーレイで色を定着後、通常レイヤーで上からぬります。

グリザイユ画法ではオーバーレイ着色がメインでしたが、この技法はオーバーレイはイメージを付けるためのラフ着色程度、メインは通常レイヤーでの書き込み になり、その点もグリザイユ画法との相違点でした。

雲とかもザックザク描いていきます。

色付けから雲ラフまで

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面で塗るという描き方

この画法で目から鱗だった描き方が 面で塗る という考え方でした。線画を描かずに面を撫でるようなイメージで塗ることによって、立体物を簡単に描くことが出来ました。

立体の物体であればほぼ万能な手法で、コツさえ掴んでしまえば何でも面白いように描けます。背景描くならこの描き方はめちゃくちゃ便利だろうなと感じました。

バッグなんかも下のように後から簡単に書き足すことが出来ました。しかも 描くのに必要な時間が短い!!

確かこの時のバッグは15分位で描けました。自分が線画で描いたらもっと時間が掛かってると思います。

 バッグ描く前と足した後

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完成

付属の チートブラシ達の力 を借りながら雲や草、水滴などを書き込んで完成となりました。完成まで無理なく進めて4日程度で描けました(前作は1ヵ月強)。

書籍の通りに描いたので当たり前ですが、全体的にかなり良く描けたので非常に満足度が高かったです。お手本より女の子が何となく芋っぽくなってしまいましたが・・・

特に雲は何種類かブラシ組み合わせるだけで相当それっぽい奴が描けます。

また、水滴の特徴なども理解しながら描くことが出来、この一回だけでもかなり経験値が入ったような感じがしました。

完成した絵

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感想

一先ずシーン1を描き終わりましたが、この本を試して大正解 でした。

この本の手法は シーンを切り取ったようなものが描きたい という自分の目標に対して向いている印象が強く、面で描くという技法もかなり自分に合っていると感じました。

ツイッターで沢山流れてくる人気の萌えキャラのアニメ塗りやギャルゲ塗りとはかなり方向性が違いますが、しばらくこの手法で試してみたいと思いました。

レイヤーが少なくて済む

ついでに、この技法では完成に必要なレイヤーが10枚程度で済んでしまいました。
前々作は200枚強、前作は結局300枚超のレイヤーが必要となり、管理が大変でそれも時間のかかっていた原因だったので 、レイヤー枚数を大幅に減らせることも利点の一つだなと感じました。
レイヤーが少ないとクリスタが軽くてストレスも少ないです。

 

次回はアトリエのイラコン用の三枚目を、今回の技法を使って描いてみたやつの感想を書く予定です。

 

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