書籍の内容を活かして描いてみた
↑前回からの続き
前回の書籍の技法が非常に描きやすかったので、今度は自分の絵をその技法で描いてみることにしました。
アトリエイラコンの期間中だったので、題材はまたアトリエの絵。アーシャのアトリエよりウィルベルとアーシャを参考資料を見ながら描きました。
アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~ 公式ビジュアルブック
- 作者: 電撃プレイステーション編集部
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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課題を設定
構図を考える前に今回の絵で挑戦したい目標を設定することにしました。
1.雲と青空を描いて空気遠近法を使う(書籍で練習した内容)
2.動きがあるようなポーズで描く(今までのが静止ばかりだったので)
3.嘘パース(漫画パース)を使って遠近感を出す
上記の三つを課題にして、更に 描いたことのない構図 で描くことを目標としました。
あんまり枚数描いてないので何描いても大体初になりそうな感じはしますが、とりあえず立ちポーズ以外で描くことにしました。
イメージラフ~シルエットラフ
イメージラフをざっくり描いたのち、グレースケールでのシルエットラフを描きました。
ウィルベルは魔法使いなので、魔法使いのテンプレ?のホウキで飛んでいる構図にしました。
嘘パースを使いたかったので足の裏とホウキの木の枝が前面に突き出して来るような構図を作りました。
本当は斜め上から見るような構図(俯瞰)で描きたかったのですが、シルエットラフにするうちに俯瞰っぽさが消えてしまいました。
カラーラフ~嘘パース調整
オーバーレイでカラーを置いた時点で全体的に あんまり迫力が出ていない 感じがしたので 思い切って足のサイズを大きく しました。
下図右の調整後の方が嘘パースが効いて遠近感が出てると思います。
描きこみ
背景やキャラの書き込み、ホウキの枝を大きくして嘘パースを強めに効かせました。
空気遠近法 が効くように青空の濃淡を高度に合わせて変えて塗りました。
完成
細かいところを更に書き込み&画面全体が地味だったので草を飛ばしました。
最後に明るいところを発光レイヤーで光らせて完成しました。
今見ると、もう 少し派手に草飛ばした方が良かった かも。
感想
今回は構図から完成までに10日程かかりました。
流石に技術書を見ながらの模写(前作)よりは倍くらいの時間が掛かってしまいましたが、前々作のトトリの絵に比べれば随分 時短できた んじゃないかと思います。
後地味にホウキや右上の牛(パナ)がよく描けました。
この描き方は 人以外の生き物やモノもめっちゃ描きやすい です。
設定した目標はすべて達成出来たのでわりかし満足ではあるのですが、服の質感が謎 、顔がウィルベルっぽくない、下半身と上半身の関係がおかしい? 等色々不満足な点も出てくる作品となりました。
ただ、構図としては今まで描いてきた作品よりかなり難しい特殊な構図になったと思うのでバランスが多少変なのはしょうがないか・・・
特に 服の質感 が難しい、多分この辺はライティングとかも勉強していかないとダメそうな印象です。後はテクスチャとかその辺?
不満点が見えてくるのは上達している証拠だと思うので、方向性としては悪くないと思います。
次は書籍の一点透視法を練習した絵の記事になります。
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